癒しを求めて

へなちょこゲーマーが色んなこと呟くブログ

過去作

はい。

前回の記事で小説を掲載してほしいとのリクエストがあったのでします

 

注意!

文章力皆無!

色んな作品と設定似てます!(そうしないと書けない悲しみ)

三点リーダー多用してます!

 

それでもいい方は、どうぞ

嫌いな人は回れ右

それでは、どうぞ

 

 

深い森の中を歩いていた。
「疲れた・・・そんなことを思う事さえ疲れた・・・」

少年はただ当てもなく歩いていた。
ただただ歩いていた。

しばらくしたら、開けた場所に来た。周りには深い木々があるが、目の前にある一際大きな木があった。

「この木を背に少し寝ようか・・・」
そう思ってその木に近づくと、
「君、愛って何だと思う?」
急に話しかけてきた。
「そんな事わからない。だって僕には誰にも『愛』された事はないし・・・それに唯一接してくれた先生も・・・」

そう僕は村では「お前は目が赤く、白髪だから」って悪魔の子として親でさえ僕に愛さなかったのだ。
唯一優しくしてくれてこの世界で生きていくための読み書きや魔術を教えてくれた先生も僕を殺しに来た村人達に、僕を庇って死んでしまって・・・僕は誰かに愛された事がないのだ。

「そうだね」
そう木が話すと僕の目の前が光って、その中から目の前に自分自身が現れて

「だって、君は僕自身であるんだよ。カイト」
優しく微笑みながら、そう言った。

「だから、君に『愛』を知るためのヒントを教えよう!」
「ヒント?」
「そう。先生・・・ミア先生の書斎で、先生が書いた日記を探してごらん」
「日記・・・?」
「日記を見てみるのだ・・・そこに先生が書いた君に対する「愛」が書かれているからさ」
そう彼が言い終えると僕は急に眠気に襲われ、木を背に寝た・・・
寝る直前に、彼が「『愛』を探しに行こうよ」と先生の口癖を言っていた。

 


けたたましく鳴り響く目覚ましを止めて体を起こし、窓から外を見た。

「・・・何だ・・・朝か・・・」
ぱっとしない深い夢を見たいたような気がする。夢の中では・・・確か「ミア先生の日記を探せ」だっけ?そんな事を誰かが言っていた気がする。
僕は朝に弱く気分はとても良いとは言えないけれど、朝ごはんを食べて、探してみようと思った
僕は今も先生の家に住んでいて、森の中にいる動物たちとふれあって毎日生きている。
だから寂しく思うときはないけれど、愛されているとはまた違うと僕的には思う。

 


そんなこんなで朝ごはんを食べ終わり、食器を洗って、先生の書斎室の前に来た。
「今までは入ってはいけないって言われていたけれど・・・夢の内容をどうしても確かめいから・・・先生、ごめんなさい」
そう言い扉を開けると、中はそんな広くなく先生が使っていた机と、反対側に大きな本棚があった。

「で、日記は・・・どれだろう?まずは机を探してみようかな」
そう思い机の方を見ると
机の上には付属の照明と万年筆、あと埃被った数冊の本が乗っていたが中身を見てみると、祝福魔法や守護魔法と先生が得意な分野の本だった。

「机の上には無いのかな。横の引き出しはどうだろう?」
と三段の机の横の引き出しの一番上から開けてみたら、一段目に一冊の本があってそこには「私とカイトの日記」とタイトルが書いてあった。
「これだ!」僕は期待で胸がいっぱいで、ワクワクしながら一ページ目をめくった


始めに
カイト、あなたこれを見ているということは、私は多分この世にはいないのでしょう。
だからこの日記について説明するわ。
この日記は普通の日記でもあるのだけど、「何か」を代償に実現したいこと、つまり願いを叶える事ができる魔法があるの。
カイトに教えたと思うけど、ただで使える魔法はないの。小さい光を灯すことでも魔力を必要とするように・・・ね
ただ問題点としてその代償が私にも分からないの。
命かも知れないし物かも知れない。だから絶対に乱用しない事
本当は魔力だけを代償にしたかったけど・・・・・・さすがの私でもダメだったみたい。
まあ普通に日記として使うのはいいけど願いをここには書かないでね
ミア

「先生・・・」
先生が居た時の優しさを思い出して泣きそうになりながらも、続きを見てみる。
そこには僕を・・・行く当てもなく、深い森をさまよって行き倒れた僕を先生が拾ってくれた日の1241年8月31日から、村人たちが襲ってくる前日の1251年の4月3日まで毎日一日も欠かさずに、その日あったことを我が子のように事細かく書いていた・・・

そして最後の4月3日のページにはこんなことが書いてあった。


「カイトがずっと幸せで、誰かにずっと愛される日が来ますように。ミア」
「代償・・・ミアの命」
読み終えた僕はただ泣いていた。先生が僕のことをこんなにも思ってくれたんだって、愛してもらえたんだって・・・今になってやっと気がついた。
そして僕は万年筆を取り、願いを書いた
「ミア先生にまた会いたい。また会って一緒に暮らしたい。カイト」
「代償・・・■■■■■」

「人は死んだらいつの間にか忘れ去られてしまう・・・けど今ここにある僕の中にある気持ちをなくしてしまうほうが悲しい。そう思わないですか?大好きなミア先生。」
そう独白を呟いた背後から扉の開く音が聞こえ、振り返るとそこには先生が優しく微笑んでいた。