癒しを求めて

へなちょこゲーマーが色んなこと呟くブログ

企画小説(未完成)

初めに

この小説は久遠命さんの企画小説です。

またいつものごとく見切り発車の製作ですが悪しからず。

それでは

 

「幸福の在処」

 

陽暦1567年、都市国家「ナル」にて時の皇帝ハインリッヒの暴政に耐えかねた民衆が蜂起。これを皇帝は鎮圧しようとしたが国防軍にすら裏切られ皇帝は処刑、ここに革命が成った。

がその娘皇女アイリスとその従者ゼクスの姿が宮殿のどこを探しても無かった。

民衆主体で会議した結果、皇女の勢力の台頭を恐れ捜索隊がだされ、ナルはもちろんのこと周辺の都市国家に指名手配が出されることになった。

 

そして革命より5年の月日がたった。

ナルは合議制による会議の元政治が行われ、

かつての活気よりも発展していたが、一部、特に元貴族が裏では合議制に不満を持っていた。

不満を持つ元貴族の一人、エトワールの館を深夜外套を被った人物が二人、訪ねた

「こんばんは門番さん。夜分遅くに失礼しますが、こちらはエトワール様の館で間違いないでしょうか?」

「ああそうだが・・・こんな深夜にどうしたんだ?」

「ならこちらの密書をエトワール様に。くれぐれも中身を見ないようお願いします。それでは」

封筒を門番に渡し、外套の二人は街の闇の中へと消えていった。

「なんかあの二人の顔見おぼえあるんだよな・・・誰だっけか?まあいいか」

そういって門番は館の執事を呼び密書を渡すように伝えた。

 

ナル北西部に位置する貧民街、さらにその迷宮のごとき路地裏を抜けた先に外套の人物が二人、一軒のボロ屋に入っていった。

「アイリス様、本日もお疲れ様でした」

そういいながら外套を脱ぐと、そこには貧民街にはとてもにつかないような燕尾服に身を包み、紅い色の短髪で穏やかな、しかしどこか悲しそうな顔の青年が立っていた。

「ええありがとうゼクス。私はすぐに寝るわ」

もう一人、腰まで届く銀色の髪をなびかせ青年と同じような服装に身を包み、凛々しい顔をした美少女がそのまま就寝の為に粗末なベットに寝転んだ。

そう聞いたゼクスは了解しました。とお辞儀をし

「もうすぐ終わる・・・皇女様、この身はいつまでも」

そう一人呟きゼクスは粗末なソファーに横になろうとしたがゼクスは玄関の前に複数の気配を感じた。

アイリスを念のために見つかりにくい場所に抱えて動かし、

警戒して聞き耳を立てると鎧などの武装の音が聞こえた。

そして目付きを鋭くし、

「まったく・・・いつまで追いかけてくるんですかね。有象無象共が」

悪態をつきながら懐から黒く妖しい短刀を出し裏口から出ていった。

 

「偵察隊によると今の潜伏先はここらしい…いいか、従者は殺せ。元皇女は生きていたらどうなってようが構わん、ただ従者は封印指定武器を持っているため警戒しろ。突入!」

封印指定武器

陽暦1000年頃、まだ都市国家同士が覇権を掴むため戦争を繰り広げていた時代、各都市は膠着しつつあった戦線を打破するために、古代に存在していた神や天使、悪魔。果ては邪神の力を武器に封じ込め利用していた。

だが使用者の負担が凄まじく、視力の低下、寿命、手足、果ては人格が失われる自体になった。

そのため各都市国家は封印指定をし、それらの武器を使うことを禁止したのだが、破壊する事


捜索隊隊長が突入指示をだし先鋒が勢いよく扉を蹴破る。

がそこは一見すると人が生活してるふうには見えなかった。 

「いない……?隠れてい「喰らえ、ウロボロス

隊長が捜索の指示を出そうとした刹那、隊長の胸から短刀が飛び出しそして刺した箇所から隊長の体が黒く染まっていき、「がっ・・・あああああああああああああああ」

と悲鳴をあげそのまま短刀の中に吸い込まれた。否、それは食われたというような表現の方が近く、胸から徐々に食われたかのようだった。

そして、ゼクスの脳内に話しかけてくる人物がいた。

 『まったく、不味い贄ばかりよこしよって。ゼクス、まさか我との契約を忘れたはずではあるまいな?』

「うるさい…後にしろ」

『ほう、この妾を後回しと?まあ良かろう。終わり次第問い詰めるとしようかの』

「さて……